昔のキノの旅のアニメを見た。予想通りかなり自分好みなアニメだった。ちなみに最近放送されたほうのアニメはその以前に見ていて、原作も四巻ぐらいまで読んでいる。
全体的な雰囲気として、色彩がはっきりした華美な感じのアニメではないが、儚く、素朴で牧歌的な良い空気感が醸し出されていた。
加えて演出もとても特徴的だったと思う。監督がlainと同じだからなのか、lainと同じような独特な表現がこのアニメにも出ていたと思う。例えばエフェクトのかかった特有の音響や光の使いかたが物凄いlainっぽいと感じた。
キノも自分好みだった。新しい方のアニメと比べると、全体的な頭身が低く、頭は大きく丸みを帯びている。少しカートゥーンのような印象も受けた。基本的にごつい服を着ているので、はっきりとした体形はわからない。そして艶やかさをあまり感じず、どちらかというと顔立ちの整った少年のような感じがする。そういうタッチのイラストがとても好きなので、このキノのデザインはとても良かった。
声もとても良い。中性的なボイスはキノにぴったり当てはまっていて、とても耳障りがいい。ヒーリングミュージック聞いているみたいだった。
あとやっぱりアイロニックなストーリーがとてもいいなと思う。善とか悪とかそういう二元的な価値観では説明できない、ある意味人間らしさを描いたストーリーが好き。感情をぐちゃぐちゃにしてくれるから。
キノの旅の劇場版をまで見てないので、次はそっちを見てみたいと思う。こっちも見た感じキャラのテイストが良さそう。
