日記

ツイッター@midnight_s0y

8/20

 bmsの差分大会に参加していた。数人が同じ曲で差分を作るということが新鮮で、良い経験をさせてもらった。結果を見るに、私の立ち位置がリアルに現れていると思う。上には上がいるけど、悪くはない譜面を作るといった感じ。それでも、譜面に対して自分なりに考え、言語化を行ってきただけの効果は表れているような気がする。たぶん数年前の自分ならも今回のような結果は出なかったと思う。ともかくこういう貴重な機会を与えてくれた主催者に感謝したい。

★21? NightTheater [ShowTime] bp19

微連打が混じったbpm151の乱打譜面。乱打を基礎として、硬質的なピアノのメロディーに鋭い微連打の配置が重なる。澱みなく流れていくように微連打は配置されており、比較的痩せ型の乱打にぴったりとあてはまる。また、キー音を入れこんだがゆえに生まれるズレ配置は、音に忠実な配置で生じた安心を一度崩壊させ掴みどころのない不安に貶めているものの、そのおかげで微連打を代表とする角張った配置がより一層際立たせられているのである。具体的にこの譜面の私が一番好きな配置は、後半のブラス地帯で、微連打を裏拍に貼りつけることで反対に表拍側で鳴るブラスを強調させ、リズミカルなものに仕上げている。微連打は力の加え方を工夫することで、表拍側も裏拍側も強めることができるから面白い要素だと思う。

 

★? Critical attack!! [DIFF] ハード

bpm270の8分ガチ押し譜面。正規は前半の難易度が極端に高く、また長い連打が含まれていることもあって個人差要素が強い。特に難しいのが三つ押し階段で、横では綺麗な配置になっているものの、縦で見れば連打配置が隠されている。ただ、この譜面は、S乱をかけると前半の難しさは緩和され、長く連なった連打もある程度で裁断されバラバラにされる。前半難であることには変わりはないが、理不尽なとも取れる要素ではなくなる。確かにこの曲は連打映えする曲ではあるが、この譜面はあまりに安直に置きすぎていると思う。S乱をかけた配置のように少し崩れた配置の方が遊びやすくて楽しめる。

 

★23? Happico Happico (k2t8) bp32

bpm210の乱打譜面。地力譜面ながらも音に忠実という現代的な乱打譜面で、横の広い配置などで強弱をつけることで音色を際立てていたりする。この譜面は最初から後半までずっと叩きっぱなしのためかなり疲れる。休憩できる隙をほとんど見せず、音の少ないところでも軸配置を置いて、指を酷使させようとする。前半、中盤でしっかり押そうとすると後半で体力が尽きて上のリザルトみたくなる。それでも、曲に沿って配置されていることもあって、疲労を感じながらも叩いて楽しい譜面になっていると思う。

 

★23? Guiding Star bp42→bp30

bpm140のガチ押し。二連打を主体としたガチ押しで、後半の難易度が特に高い。後半サビのボーカルが挿入される直前までは★21程度のガチ押しが続くが、そこから一気に曲の高揚感が押し上げられるとともに譜面も難化する。内容としては三連打が度々登場するようになり、メロディー皿が追加される。また、その直前にある小発狂が短いながらも激しく、そこで体勢を崩してしまいやすいように思う。個人的にはこの譜面の勢いを上げるようにして緩急がつけられる展開が好き。曲調も相まって、目の前にそびえる積乱雲に果敢にも突っ込んでいくような気持ちになる。

 

★25? B e l i - R - L A S T B O S S bp177→bp142

微連打の混じったbpm164の乱打譜面。乱打に合わせて微連打が降る譜面であるが、否応なしにそれは基本的にずっとついて回り、かなり厄介な要素として現れる。二連打は裏表構い無く混ざっており、その上三連打もそこそこの頻度で二連打の中に混じって降ってくる。やはり連打が一つでも多く重なると難易度は変わるようで、乱打としては遅めでありながら三連打となると対処が二連打より難しくなる。また、中盤を除けば休憩は存在せず、緩急もほとんど一定に感じられるので、体力的にもかなり苦しい譜面である。

約1年前に苦労してイージーした記憶があるが、久しぶりにやるとbpも30ぐらい減ったし、ゲージ推移も割に安定させてクリアすることができた。

 

★22? Arbre Des Songes (__)

この譜面は十分なノーツ数を叩かせてくれる乱打系の譜面なのだけれど、あまり普段は感じないようなどこか独特な感触がある。その原因は譜面制作の定石となっている事柄から逸脱しているということで、具体的に言えば、音階無視配置や同質的な音に対して横のノーツ数を揃えないことにある。この譜面は特に前半にそれらが表れていて、その余韻が後半の印象にも響いている。同時押しの広さを不規則にしたり、細かい音階を無視して縦に配置してみたり。ただそういった無秩序的な配置をおそらく意図的に活用しているのが凄い所であって、それゆえに十二分にノーツを叩かせてくれる一般的なstellaチックな発狂差分という感想と同居するような形で、特有の神秘さをこの譜面は持っていると思う。あえて譜面制作の本当に初心者が作る無邪気な差分を再現している、といった感じなんだろうか。