日記

ツイッター@midnight_s0y

★20 Messier 333 (EX7)(8/1)

youtu.be

 

 ★20 Messier 333 (EX7)。長らく旧発狂九段のボスに位置した譜面である。譜面の主な傾向は乱打で、それも動的で重量感のある配置が置かれている。また皿絡みもあり、一筋縄ではいかない譜面になっている。

 そんなこの譜面は中盤のブレイク以降の展開が特にアツい。そこからアウトロまで基本的に叩きっぱなしで、難所にあたる部分になる。デニム崩れの配置→4分皿複合→12分からの局所発狂→対象配置→区切りのあるデニム崩れの配置という流れで進んでいくのだが、ここの譜面のダイナミズムがとてもいい。


 まず最初のデニム崩れの配置は大体半小節で隣接の少ない純粋なデニムと割れ配置を繰り返す。サビの主役を演じているシンセサイザーとも対応しており、配置の変化によって一層その音の存在が強調される。純粋なデニムと割れ配置という大胆な変化とともに、触覚的、視覚的な刺激が変化することでこの譜面がシンセサイザーの音を拾っていることがわかる。
 その後は声ネタを拾った4分皿の絡む配置になる。鍵盤の密度は低くなり、その代わりにしつこく皿が混じる配置となる。鍵盤には同色配置と割れ配置が切り替わるようなダイナミックな配置ではなく、その代わりに純粋な二重階段が置かれるようになる。皿の存在はそれまでシンセサイザーの後ろに隠れていた声ネタを浮かび上がらせることで、プレーヤーが向ける意識の力点を変化させる。譜面のボリュームとしては落ちるもののテクニカルな要素が加わり、曲調の変化なくとも明確な差異を作りだしている。
 そして12分配置だが、ここで大きく譜面のリズムが変わることで、それまでとは異なる展開となることを感じさせるものとなっている。縦連打がメインに現れ、最終的に32分が混じった高密度の局所発狂へと進んでいく。そこでは刺激の強度が一気に上がり、緊張が高まった後、到達点で解放感を発生させるのである。

 ここからはがらっと譜面が変化し、対象配置が置かれている。翼を広げたようなシンメトリーを描いたここの配置は、音との関係ではなくそのスペクタクルで絶大な存在感を示す。局所発狂で感じた高揚感を残したまま、無慈悲にも乱打が続いていくのだから容赦がない。ここが終わった後はまた伏線回収のような形で、デニム崩れの配置が戻ってきて、またもや同色配置と隣接配置の譜面が続いていく。

 

 このようにMessier 333(EX7)は音楽の流れとともに大胆にも譜面の中身が変化していく。重量感のあるデニム崩れの配置、裏に隠れていた声ネタを表に出すスクラッチ、12分からの32分局所発狂、目を奪うような対象配置、そしてまた舞い戻ってくるデニム系の配置。乱打という中心的な傾向を残しながら、形を変化させていき、プレーヤーの感覚を高ぶらせてくれる。そういった譜面のダイナミズムがこの譜面の魅力だと思う。

 


 

★21? Crush Keyboard [HEARTFUL]

 bpm125のガチ押し譜面。全体的にhex風味の効いた譜面だと思う。音を同時押しで拾い、その合間をノーツで繋ぐことでノリのいいガチ押し譜面に仕上げている。st2のThe SkyScrapers [Hexagon]を私は想起した。

 全体的に難易度も安定しており、練習にはなりそう。区切りを入れてくれているところもあって、体力に自信ありの人じゃなくてもトレーニングできるところがありがたい。ただこれは完全に自分の好みなのだが、あまり起伏のない感じが物足りないと感じるところもあった。

 

★22? Levitation [EX]

乱打一辺倒の練習譜面と言う感じ。これもhex氏のLevitation [Pentagon]を思い返すような譜面だった。